書かれた名前を知りたくて

先日(11/17)のことですが、


成田市にある宗吾霊堂(鳴鐘山 東勝寺)に行ってまいりました。




毎年9月のお待夜祭や、宗派同区(千四支所)の会合などでお世話になっている巨刹ですが、



この度はちょっとした目的をもって参上申し上げます(*´▽`*)




それは、同寺所蔵の「大般若経典」全600巻に書き込まれた奉納者名を調査するという目的であります!




大般若経典・・・三蔵法師として西遊記の登場人物のモデルともなっている
   唐の高僧玄奘(げんじょう)によって訳された600巻からなる大乗経典。
   大般若波羅蜜多経。





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宗吾霊堂内で普段は経机に代用されている「大般若経典」全12箱のひとつと左にその説明書き







こちらには一箱につき50巻(5帙)の教典が入っており、そのすべてに奉納者の名前が書かれています。









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中の様子







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奉納者の書入れ(*ここでは個人情報のため名前に加工をしてあります)





この全12箱内計600巻全てに書かれた奉納者名をチェックしちゃおうという試みなのです♪






というわけで、さっそく調査開始っ!!




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「ランチおごるよ♪」の名目で巻き込まれた快く手伝いを買って出た妻とその友人Sさん♪





なぜこんなことを始めるのかというと。




実はこちらの経巻は、お待夜に出支の折に毎年転読(経題を唱えた後にぱらぱらとめくることで読誦とする方法)を





しているのですが、その際に本に書かれた奉納者の名前に宝金剛寺のお檀家さんのお名前を散見し、




それが以前から気になっていました♪






とはいえ、ウチのお寺に関わる部分だけをピックアップしてもなんだか自己満足なので。




だったら全部調べてみちゃいましょうという訳♪♪







とはいえいざ取り掛かってみると、箱にも裏書が見られるし、





本によって字体も違うので非常に書き写し辛いしと。。。。




結局今回は3分の1程度しか調査できませんでした(;´Д`)




それに肝心の奉納年月日がわからない・・・・・。





ナンダカナ~(>_<)








ただ♪





こちらのお堂が大火で焼失したのは明治の終わり。




そして大正10年(1921)に現在のお堂となります。





なのでおそらくこの教典が整うのはそれ以降。






そしてこの教典に宝金剛寺の檀家名があるということは、おそらく先々代である35世盛海が関わっている。





そして盛海は昭和30年(1955)に遷化している。





つまり、大正10年~昭和30年の間にこちらの教典が宗吾霊堂に整ったと考えられるという事です。




ナルホド~♪♪













いやいやそれにしても思ったよりも超タイヘン( ;∀;)





ま、どうせ誰に頼まれたものでもないし、個人的な興味の対象としてがんばろっかなと♪






このような私の謎の取り組みを寛大に許していただいた宗吾霊堂様に感謝して。



そして今回の優秀な(?!)調査員が次回も受けてくれるのならば!




年度内くらいにはまとめていきたいと考えています(^^♪






宗吾さまのお待夜

例年通り♪



「そうごさま」の名で親しまれる鳴鐘山 東勝寺 宗吾霊堂


お待夜に出仕してまいりました!




お待夜とは義民佐倉宗吾(木内惣五郎)が困窮する領民を救うためにその命を捧げた命日を偲び、


毎年行われる一大行事で、現在は9月の第1土・日に定められています。






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長い歴史の中で、様々な解釈を伴いつつ広がっていった宗吾様への信仰。









そんな場所で、毎年手を合わせることの出来る私。



いやいや、ありがたやアリガタヤ。



地元の歴史の一部に溶け込んでいる思うと、とても幸せな時間です。










諸行無常は人の世の定めなれども。







もし変わらず今の世が続くのであれば、



宝金剛寺の次の住職も、変わらずこのお待夜で手を合わせて欲しい。




そして、先代がこの場所で感じた思いに触れて欲しい。




そんなことを感じて止まないのです。





上総の観音霊場「清水寺」

久々再開の県内仏像調査に同行しました!



本日はいすみ市(旧岬町)の天台寺院清水寺です(^^♪



正式名称は音羽山 千手院 清水寺




坂東三十三観音霊場三十二番札所でもある巨刹。







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山門に続いて、文政5年(1822年) 建立の四天門をくぐります






奥の院本尊 十一面観音立像は鎌倉期の優品で県指定の文化財ですが、







本日は、本堂内に祀られる二十八部衆の調査をしていきましょう。






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本堂。日差しが強くてアツい~っ






二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)は千手観音の従える眷属(けんぞく)です。




ということで、本堂内正面に供わる宮殿厨子の両脇に居並んであります。









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今回の調査では、造像年代が旧町指定時の評価(天正期)よりも時代が上がる可能性が高いことがわかりました。






まだまだ県内には隠れた古仏・優仏がたくさんあるんだなぁ♪♪






自らのお寺の建設を契機に仏像マニアになっていった私ですが。





こんな貴重な現場に立ち会えることは光栄でなりませんね(^_-)-☆








境内は松尾芭蕉芭蕉翁の碑(旧岬町指定文化財)や、百体観音堂など、他にも見どころが多いです。








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蒸し暑く、汗びっしょりでの調査でしたが。




あらためて県内寺院の魅了を感じた一日でした。




今年も会えたオシャカサマ♪

4月8日は花祭り(灌仏会)!



今年も例年にもれず、八千代市村上にありおしどり寺の愛称で知られる古刹。

池證山 鴨鴛寺 正覚院の本尊ご開帳での


仏像解説に携わってまいりました♪♪




昨年の様子は→コチラ


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桜満開!!





桜雨の中、いつもながら情趣ある釈迦堂内で、お釈迦様の解説です!






有難いご縁で2014年から携わり、自分なりにテーマを持って取り組んでいますが、


今年は特に昨年に奈良博あるいは金沢文庫で開催された企画展を少しだけ意識しつつ、


参詣の皆様とあいかわらず楽しい時間を過ごすことができました(*^^*)






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毎年総代様たちの協力で、お堂に奉納幕が張られます!






なんたって無能な私ですから「一体ぜんたい私に何が話せるのか」と、



当日までは思い悩むのはいつもの事。





そして、いざ迎えてみると「あぁ、楽しかった!もっと居たかった!」と名残り惜しく帰路に着くのもまた同じです。




帰宅途中ではちょっと欲しかった資料を探しに八千代市立郷土博物館へ。




ご担当の方にとても丁寧に対応していただき、とても為になりましたねー♪♪





(同館で夏に開催予定の企画展情報も少しだけうかがえちゃいました)









体力的にはヘトヘト。しかし充実感に包まれた一日でした(*^▽^*)
 








お寺のご本尊の行方

本年、何度か同行している*仏像調査に今日も参加~♪





いすみ市(旧大原町)にあるお寺様へ行ってきました(^^♪






*注 天台宗千葉県南総教区主催によるものです




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櫻井山 北辰院 星應寺






本日は、コチラ様の客仏(元は他堂の仏像が安置されている状態のこと)である市指定の薬師如来坐像と、







メインでもある本尊の妙見菩薩像、そして他未調査の仏像群を調べてまいります!






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地元の皆さんによって守られるこちらのお堂にはご本尊様にまつわる伝承があります。


それは専門資料によると



上總國星應寺妙見大菩薩ハ傳教大師御作ナリ、昔叡岳止観院八部尾ノ本尊ナリ。
而テ霊夢ノ告ニ依リ、七百年已前彼ノ國ニ下リ、群生ヲ利益ス。
其レ已来、北渓妙見堂本尊之レ無シ。累年ノ願望シ、新調寫シ奉ント思念スルニ、
今年寛永十五戊寅天二月廿三日感得成就畢ンヌ。(以下略)






これは要約すれば、本尊である妙見菩薩が比叡山の八部院というお堂の本尊であるというような内容。





そして、比叡山に伝来した(現在は焼失?)妙見菩薩像の台座には、




今、此ノ本尊ハ、余三十歳ノ春、武州東叡山ニ至リ、帰山ノ砌、上總國ヨリ来臨シ給フ。
多生ノ結縁ニ非サレハ、争カ今尊容ヲ拝セン。(以下略)




とあり、妙見菩薩像は(寛永年間に)元は上総の国、つまり星應寺からのお像であるといったことのようです。





そして、地元の伝承では「(本尊は)近代になって流失した」という話しも聞かれます。





で、その答えはというと















残念ながらここでは明言できないのです・・・(*_*;スイマセン







ただ、あらたな墨書の発見があったということと。




あらたな謎も見えてきたということです♪








他にもすでに市指定となっているお像に関しての見解で、大きく修正の必要があるような結果も出まして。


×室町期の造像
平安末もしくは鎌倉初期の造像


×文化八年の修復銘
文政八年の修復銘






とっても収獲の多い調査となりました!








帰りには同行者が行ってみたかったという地元のチーズ専門店に立ち寄りお土産もゲット♪♪




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フロマージュ工房駒形





大変お日柄も良く、大満足の一日です(´∀`*)ウフフ


プロフィール

naoyanootera

Author:naoyanootera
千葉県佐倉市直弥にある「宝金剛寺」というお寺の住職です。
お寺の日常や坊さんとして思った事、他趣味やらをつらつらと。。

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