そのバックボーン

お通夜のお勤めをいたしました。


昨年のおつれあいさんに続いて、この度はごしゅじんさん。

そのお二人がどんなに年を重ねていても、やはりお別れは寂しいものです。

でも、あちら側で手を取って微笑んでいる姿をみんなで共有できれば、と思いながら祭祀いたしました。



やはり、

亡くなった方への気持ちを届ける事も大事なように。

その出来事から御遺族が何を感じられるかですよね。




渡したはずの気持ちが、いつのまにか自分の中に返ってきている。





それはつながっている証明。

そして、

悲しみは感謝にあざなわれている。







そういえば本日、地元の役回りとして私のような愚僧の送り迎えをしてくださった方。

数年前、ご主人さまを突然亡くされました。






でも聞けば、のこされた子供さんはとってもまっすぐにたくましく歳を重ねているそうで。

それも思えば巡り巡ってあの悲しい出来事があったからこそなのだろうと言っていました。





あぁ。そうだよな。





悲しんだ経験は人を優しくするためにあるのかもしれない。




傷つき、絶望した事実。その思いは決してなくならないのだけれど。

同時に救いの糸も降りてくるんだよな。




そんな事を感じられるもん。

何度も遭遇した事あるもん。



だってオイラって、最前線の葬式坊主。



お檀家さんと密につながる程、亡くなる人はみんな知り合い。

苦しいけれど光栄だぜ。



あぁわかってるよ、言われるよ。

なれあいだとか時代遅れだとか。世間ずれしてるとか世界が狭いとか。

そんなのこちとらとっくに悩みつくしたさ。

しょせんはそんな葬式坊主でもいいのよ。


だれかがやさしくなれるのならば、そんな業なんか背負ってやるさ♪





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Author:naoyanootera
千葉県佐倉市直弥にある「宝金剛寺」というお寺の住職です。
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