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ゆうごうの「目指せこころあつまるお寺!」

千葉県佐倉市直弥にある「皓月山 宝金剛寺」住職 京極勇剛の部屋

 27日のシンポジウム

あっはっは~のは♪


千葉市美術館
「仏像半島 -房総の美しき仏たち-」


27日にはシンポジウムが行われ、

オイラは司会を担当させていただきました。


タイトルは
「お寺コンテンツ ~寺カルチャーから寺院縁起まで~」


食事の前には「いただきます」と手を合わせ、
神社に初詣でをして神に祈り、先祖の供養に寺に行き、
クリスマスを祝い、星に願いをかける。

日本人はまさに「祈りの民族と言える」

そんな中、寺院は近世に至るまで地域の中心として、
文化情報の発信基地であった。

しかし現在はどうだろう。

全国には77,000あまりの寺院が存在していても、
それを認識している人は多くない。

いつしかお寺は「葬式仏教」になり、私達は地域のつながりよりも
個人の自由へと進んでいった。


ただ、東日本大震災以降、「おひとりさま」という個人主義から
「絆」を重視する価値観があらためて大切に思えてきた。

では、寺院には再び人と人をつ結ぶハブ的な役割を取り戻せるのか?

そもそも寺院が用いてきた情報・
素材・コンテンツにはどんなものがあるのか?

当シンポジウムではコンテンツとしての寺院縁起・伝承、
そして都市部を中心に一般に開かれつつあるポップカルチャーとしての
寺カルチャーという視点。
そして応用が見込まれる最新技術を紹介しつつ、
参加者と共に考察していくというものだ。





20130320124626 - コピー1




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【パネリスト】小杉秀文(勝覚寺)
       土本一貴・竹内唯(東京大学文化資源学)
       植田 憲(千葉大学デザイン文化計画研究室 教授)

【司会】京極勇剛(実行委員長専属運転手)





シンポジウムは全体で約120分

前半は

 竹内唯・土本一貴(東京大学文化資源学)
都市部を中心に起こるお寺をポップに楽しむ文化を
「寺カルチャー」と定義しその分析と傾向を。

 千葉大の植田教授が3D計測を使った最新技術の可能性を。

 小杉秀文勝覚寺住職が寺に伝わる「四天尊縁起」とそれにまつわる地名にまつわる伝承を


それぞれ発表し。

後半は参加者の質問を取り上げつつ、
パネリストがディスカッションを交わすものでした。








シンポジウム自体の結果はご参加の皆様自身が感じる部分ですから、
ここでは論じませんが、ここではシンポに至る経緯や心情を書き連ねたいと思います。









 今回の中心人物である小杉ご住職(以下:小杉師)から司会のオファー(無茶ブリ)を受けた私は、
小杉氏と何度も打ち合わせをして、伝えたいメッセージについて
その方向性を定めてゆきました。


その中で、ポイントは

①どうやって伝えるか。
②どうすれば伝わるか。 といったところだったと思います。


まず、発表の順番について。

1)東大生の「寺カルチャー」
2)千葉大教授の「3D計測」
3)小杉師による「寺院縁起」としました。


これは第1回のシンポジウムになぞらえて、都(今回の場合は東京)から徐々に房総(地元)へ最新文化を流し込みながら風土に溶け込ませてゆこうと考えた点でした。

また、「寺カルチャー」はとても興味深い現象ではありますが、片田舎の房総から見ればまだ距離を感じる可能性があり、「どうせ都会だけの現象だよ」とステレオタイプに取られないように注意したかったこと。
ただし同時に「寺カルチャー」の発表や最新技術の披露がこじんまりと納まらないように「しんがりに坊さんが控えてるから安心して♪」といった意味合いもありました。





 私としては、今回小杉師を支える役回りになりたかったので信頼関係を築くために価値観の共通認識が不可欠だと思っていました。
そしてそれは、打ち合わせの際に驚くほど一致し、さらに当日の小杉師の発表を客観的に観ていたら、伝達技術・思考能力において数枚上手だと率直に感じる事が出来ました。
この点においてだけでも、私は参加したことを誇りに思いました。

また、今回の私の参加は、自身の中ではとても特異な事でした。
普段とは全く色合いの違った緊張感。準備を進めた一週間程がなんと長く感じたこと!
最後は頭痛くてどうにかなるかとすら思っていました。



 それはきっと立場としての重圧。



たとえば自坊でのイベントや行事では。
寺の住職として結果の責任を全て取れるといった意味で孤独と闘うだけでした。

しかし今度のシンポジウムでは。
望むか望まざるかを問わず、坊さんの代表として聴衆に認識されてしまう可能性があり、
失敗した場合、私ごときでは責任がとれないと感じていました。

謙遜では無く、私は宗派などではひどく下っぱで、さらに少数派の坊主。
大衆におもねらないといえば聞えは良いが、要は偏屈でその場の空気に馴染めず社交性が乏しいだけ。
こんな愚僧が坊さん代表としてその名を汚してはいけないと、必要以上に考えたのでした。

ではなぜそんな大役を受けたのかといえば。

房総の仏教文化を愛する一人として、仏教文化再構築・新提案の為にはたとえ棄て台になっても意味があると素直に感じたこと。
そしてなにより、今回の展示に携わる多くの人の努力と苦労を目の当たりにして。
「自分の状況なんてかんけー無いからなんとか貢献したい」と思った事が大きかったのでした。







思い起こせば一年以上前。


 ただ仏像が好きなだけで半ば強引に準備に参加させていただいた。

 ずっと楽しくて、楽しいだけで申し訳なくって、せめて邪魔しちゃいけないといつも思っていた。

 そんな自分が、今度の役回りでようやく仲間に入れたような安ど感。



「仏像半島」に携わる全ての方に敬意と感謝。

展示はまだ続きますが、オイラの中では1つの山を越えました♪





唯一悔やむとすれば。

シンポジウムの打ち上げにおいての事。

実行委員長からご指名を受けた乾杯挨拶で。

恐ろしいほど噛んでしまったコトでしょうか(^_^;)







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6 Comments

iizumi  

参加できませんでしたが、おつかれさまでした。それにしても、過労で倒れそうな忙しさでは。お体にお気をつけください。

2013/05/03 (Fri) 07:40 | EDIT | REPLY |   

naoyanootera  

Re: タイトルなし

iizumi様。お気遣い恐縮です。

> 参加できませんでしたが、おつかれさまでした。それにしても、過労で倒れそうな忙しさでは。お体にお気をつけください。

この時期近隣のお檀家さんは田植えに忙しく、結果檀務が少ないので意外と動きやすかったりします♪

2013/05/05 (Sun) 08:04 | EDIT | REPLY |   

仏像委員長  

楽しかった

楽しかったです。
司会、良い味が出てましたよ。
言いたいことを言うのは次の段階です。また、次の企画を考えましょう。

2013/05/07 (Tue) 12:54 | EDIT | REPLY |   

naoyanootera  

Re: 楽しかった

仏像委員長様

> 楽しかったです。
> 司会、良い味が出てましたよ。

恐縮ですm(__)m
適任だったかはともかく、
大変有り難い経験をさせていただきました。


> 言いたいことを言うのは次の段階です。また、次の企画を考えましょう。

次の企画の内には「“国重文指定記念”小松寺薬師如来はいつのものか -中国石造から見る年代鑑定論-」
(仮)もあるのでしょうかでしょうか?
いや、私は運転手&聴衆ですが。

2013/05/07 (Tue) 16:35 | EDIT | REPLY |   

heijo  

GW前後のこの時期は、自分が立てた予定にふり回される始末。

4/27のシンポジウムも楽しみにしていたのですが、参加できず残念至極、かつ、大変に失礼しました。お許しくださいませ。

この記事を拝見すると、充実したシンポとなったようですね。

”次の企画”、聞くだに興味深そうです。是非実現させてください。

2013/05/13 (Mon) 22:37 | EDIT | REPLY |   

naoyanootera  

Re: タイトルなし

heijo様。おつかれさまです♪

GWは満喫されましたか?山寺には行きましたか?

次の企画はいったい何なのか?
委員長の指令待ちです(笑)

2013/05/14 (Tue) 20:12 | EDIT | REPLY |   

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